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明日は我が身


5月に作って以来、ほったらかしだったブログhttp://mocirclec.exblog.jp/、リニューアルしています。
と言っても、モーハウスサロン・サークルの方たちに見ていただいていた物を移しただけですが・・・。
でも、地震後の自分自身の変遷をも見直す、いいきっかけになりました。

いろいろなことが変わりました。

津波に遭われた地域の方は、長かった避難所生活から仮設生活に移られました。
津波のように押し寄せた報道陣も、津波後のいつもの海のように静かになりました。
むごたらしかった瓦礫も、程度の差こそあれ、撤収が進められています。
何もなかったかのような更地になり、逞しく芽生え育った草原となり、それも今は枯野原となっています。

ここ首都圏では、計画停電や物不足もほんの一過性で、何でもあるのが当たり前の生活に戻っています。
311の地震は早くも風化、忘れ去られようとしています。

変わらないこと。

災害時には、非常に保守的になること。
阪神大震災も、関東大震災も変わらないとのことです。
そして今回も・・・。
弱い立場の人たちは後回し、少数派の人たちは後回し。
赤ちゃんがいらっしゃる方々、小さく小さくなって生きていらっしゃいました。
全体のために、自分たちのことは後回しにして・・・。

将来また起こるであろう災害の時も、変わらないのでしょうか。

明日、「いいお産の日in青山」で、大船渡で活動されている助産師さんお二人がお話をされます。
http://www.mo-house.net/1103_2011/aoyama.html
何度もお会いしている私も知らないお話をたくさんされるようです。

今できること、これからやるべきことを、考えていきたいです。
# by mo-circle-chiba | 2011-10-28 09:16 | 応援したい方

被災地のお母さん達とお話してきました。

肌寒さも感じられるようになったこの頃、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
地震から半年以上が過ぎ、ここ首都圏では地震はほとんど忘れ去られようとしています。

授乳服をお届けしようと思い立って半年、行き当たりばったりでしたが、いろいろ模索してきました。
先日、4回目の岩手県沿岸部から帰宅しました。
今回は、大船渡の助産師さん方が立ち上げたママサロンに参加してきました。

場所は陸前高田、町中心部は全てやられ10人に1人がお亡くなりになったという町です。
保健婦さんも、9人中6人が誘導中に犠牲になられたそうです。
平地部の瓦礫はすっかり片づけられ、夏は一面の草原だったのが今は枯野原となっていました。
とにかく、何もない、の一言です。

陸前高田では初めての開催、交通の便も満足ではなく、主催された方々も心配されていましたが、
総勢18組の親子・妊婦さんが参加され、今後の発展を予感させてくれました。
声筒抜けの仮設で気遣いしながらの育児、普段は思い切り走り回らせることもできない生活の中で、
皆さん、しばしホッとされているご様子でした。

何人かの方にお話を伺うことができました。
地震後、実家が無事だった方は皆さんそちらに避難されていて、仮設に移ってからご自宅(仮設)に戻られているご様子。
でも、中には避難所にずっといたという方もいらっしゃいました。
ボランティアの入らなかった避難所で、避難所の切り盛りは30代・40代の女性が中心。
そのため子供がいても動かねばならず、大変なんてものではなかったとのこと。
それがいやで出ていく人も多く、動ける人がどんどん少なくなり、残された人はますます大変に・・・。
お子さんも体調を崩しケポケポし続けても、替えの布団も着替えもなく使い続けるしかなかったとのこと。
その時のお子さんのぐったりした様子から見れば、今は元気にたくましく何でも平気になったとのこと、
お子さん、走り回っていました。

今回感じたことは、2つ。
妊婦さんや赤ちゃんのいらっしゃるお母さん達が、ようやく自分達の場所を求めることが出来るようになったということ。
人々の生活の復旧・復興は、町の見た目の復旧・復興とは全く別で、各地で千差万別だということ。
そして、お手伝いできることもお一人お一人に合わせることが大切だと感じさせられました。


今後も以下の物を募集していきます。
お友達・お知り合いにお声掛けのほど、よろしくお願いいたします。
基本的に、こちらでお預かりして仕分けした後、必要なところにお届けいたします。
ベビーシート・暖房器具等大きな物については、その都度調整して送り先をお知らせいたしますので、まずはご連絡下さい。

* マタニティ&授乳服
      赤ちゃんの物はあっても、お母さんのための支援物資はまずありません。
      そのことに感動されます。
* 七五三衣装等フォーマル(お母さん用も)
      これまで、大船渡・田老・山田の写真屋さんにお届けし、大変喜ばれました。
      七五三後は、卒園・入園向けのフォーマルが必要です。
* ミシン、裁縫道具、手芸用品(毛糸・布・ビーズ・・・・・)、手芸用本
      手先を動かすことの大切さ、少しずつ前向きになれます。
      手作り品販売も、各地で増えてきています。
* ベビーシート・チャイルドシート
      車を流された方も多く、必需品です。
* ホットカーペット等暖房器具
      仮設は壁が冷たいそうです。
      声も筒抜けで、皆さん夜泣きを心配されています。

〒260-0831 千葉市中央区港町17-2
本千葉小児科内モーハウスサークル千葉
℡043-441-7852
   安田泉
# by mo-circle-chiba | 2011-10-22 00:00 | 現地

生命・生活・生業

大地震から半年以上が経ちました。
世間では、被災地以外の社会では、もうかなり風化していませんか。
私も、阪神や中越の時の半年後を記憶しているかというと、覚えていません。
特にアクションを持たなかった当時、日常に埋没していましたね。

今回は、2か月以上たった5月末から度々現地を訪れる機会に恵まれました。
宮城県に1回、岩手県に3回(内陸のみにも2回)、福島県に1回、
それぞれの場で、まったく状況や問題点が異なることも体験しました。
そして、それぞれの場で、状況や問題点がどんどん変化していくことも体験しました。

8月末に岩手大学男女共同参画室主催のシンポジウムに参加してきました。
人間として生活していく上で、生命・生活・生業の歯車がお互いうまくかみ合って回ることが必要、
という学長さんのお話がありました。
助産師として、保健師としても、とても興味あるお話でした。


まず、助産師として・・・

生命:水・酸素・栄養
おなかの中で宿った「命」、お母さんから水・酸素・栄養をもらいながら成長、「生」まれてきます。
オギャーと泣いて、酸素は自分で取り入れられるようになるけれど、
水・栄養は、まだまだしばらくお母さんから(おっぱい)もらいますよね。

生活:衣食住
離乳食で、直接外界の物を栄養として体内に取り入れる準備を進めた子供は、
着るもの・食べるもの・住むものを、親や周囲の真似をしながら学び、成長していきます。

生業:社会儀礼・経済・学問
孟母三遷の教えは学問が一番というイメージがありますが、
実は社会儀礼や経済の仕組みをまず教え、その上で学問を、孟子のお母さんは教えたかったのだと私は解釈しています。
現金収入だけが生業ではなく、家事育児や介護も大切な生業の一部ですよね。
それらを、子供は学びながら、次の世代へバトンタッチしていくのですね。


保健師として(特に今回の災害について)・・・

災害時、まず「生命」の確保が最優先されます。
そして、その時一般の人々の関心も最大限寄せられます。

とりあえず守られた命は、避難所や仮設住宅で、支援物資に支えられた「生活」に移行します。
だんだん、時間の経過とともに、一般の人々の関心は薄れていきます。

けれでも、人間として生活していくためには、まだまだ「生業」が回り始めるためのお手伝いが必要です。
いったん失った生活基盤の再構築は、当人だけの努力では大変過ぎます。
でも、この段階で支援が打ち切られてしまってはいないでしょうか。
本当はこれからが長いのに・・・。

生活圏って言葉があります。
日常生活ができる範囲、日常行動ができる範囲。
車があれば車で行き来できる範囲、自転車ならちょっと狭くなるかな?徒歩のみだとかなり狭まりますね。
公共交通手段の状況にもよりますが・・・。

その範囲内に、衣食住を充足できるお店が必要ですよね。
八百屋さん、魚屋さん、米屋さん、酒屋さん、洋服屋さん、クリーニング屋さん、電気屋さん、金物屋さん、本屋さん・・・
まとめてスーパーとか雑貨屋さんとかコンビニとか・・・
他にも、大工さんやガソリンスタンドや病院や交番や学校や・・・
とにかくいろいろなお店があって、いろいろな職種の人がいて、生活が成り立っているんですね。

先日、3度目の岩手県沿岸部に行きました。
今回は、ほぼ全行程、公共交通手段。
やまだ道の駅から釜石まで、暗くなった生活道路を路線バスに揺られて行きました。
仲秋の名月に照らされた静かな海と、街灯も信号もない土台だけとなった街並みを交互に眺めながら・・・。
バスの後ろの方では、女子高生たちのどこでも変わらぬ賑やかなしゃべり声が響いていました。

確かな「生業」が始まっている予感、
でもまだまだたくさんの人々の「関心」という栄養が必要な時でもあると思います。
# by mo-circle-chiba | 2011-09-21 00:00 | 応援したい方

「被災地に授乳服を送ろう」ご協力お礼&お願い

暑かった夏も、ようやく秋空を見せるようになってきました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

3月11日の大地震から、早くも半年が経とうとしています。
直後より、被災者の方々に授乳服をお届けしようと試行錯誤してまいりました。
必要なはずなのに、なかなか現地からの声が聞こえず、もどかしい想いをいたしました。

ようやく5月末より、現地に行く機会を得られ、
宮城県石巻市・南三陸町、岩手県陸前高田市・大船渡市・大槌町・山田町で、
大小の避難所や仮設住宅、自宅避難の方々とお会いいたしました。
また、福島県いわき市で被災の様子や、裏磐梯に避難されている方のお話を伺うことができました。

皆さん、想像を絶する世界を経験されています。
恐ろしい経験とともに、先の見えない不安とも戦っていらっしゃいます。
細くても長くお手伝いさせていただければと思っております。

used授乳服の提供には、ご協力ありがとうございました。
出かけていたり、(抜き打ちの)介護等で、せっかくお送りいただいても、
ご報告やお礼の機を逸し、失礼してしまった方も多いかと思います。
改めてお礼申し上げるとともに、お詫びいたします。

今までに以下の方々に、合計100着ほど、お届けいたしました。
  筑西市に避難されていた方
  野田村の方々
  南三陸町の方々
  山田町の方々
  大船渡市で活動されている助産師さんのグループ「にこにこ」
  盛岡市のボランティア団体「SAVE IWATE」

今後も、「にこにこ」、「SAVE IWATE」には定期的にお届けするほか、
ご縁のあった方に、その後をお聞きしてお届けし、
また必要とされる方を広く探していくつもりです。

現地に適したお届け方法を模索したところ、
その時期に合った物のみを、小分けにしてお送りするようにしています。
そのため、きれいに包装していただいた物も、こちらでばらさせていただきました。
事後報告ではありますが、ご了承のほど、よろしくお願いいたします。
なお、皆さまのメッセージは、まとめてお届けさせていただきました。

今後も、used授乳服の回収・お届けは続けてまいります。
また、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
年単位でのお手伝いになりますので、衣替えの時期、夏物等もお送りください。
必要な時期にお届けします。

また、支援を必要とされている方の情報もございましたら、ぜひお教え下さい。

現地では、「手持ち無沙汰だと悪いことばかり考えてしまって・・・」
「(手芸等で)手を動かしていて、やっと前向きになれた。」
という話もよく聞きました。
「支援されるだけ、というのが、心苦しかった。」
ともお聞きしています。

みなさん、何かしたい、手を動かしたい、作り出したい・・・
と切実に思われているご様子、痛感しています。

ミシン、手芸用品(布・毛糸・・・)、裁縫道具(針・糸・・・)も集めております。
赤ちゃん用おもちゃもございましたら、お願いいたします。

なお、準備しましたブログ「授乳服で応援」は、なかなか更新できません。
現地の状況をご覧いただくには、
度々同行しております従姉のブログ「マリちゃんワールド」をご参照ください。

〒260-0831
千葉市中央区港町17-2
本千葉小児科内
モーハウスサークル千葉
℡043-441-7852
安田 泉
izmysd@gmail.com
# by mo-circle-chiba | 2011-09-02 00:00 | 応援したい方

4ヶ月

3月11日の大地震から、4ヶ月が経ちました。
もう4ヶ月と感じるか、まだ4ヶ月と感じるか・・・

前回このMLでお知らせしてから一月半、
5月末に、宮城県石巻・南三陸に5日間、
6月半ばに、岩手県大槌・陸前高田・大船渡に3日間行ってきました。

津波の被害に遭わなかった所は、どこでも、もう通常の生活に戻っていますね。
でも、波が来てしまった所は、まだまだ、もしかしたら、ますます、困難な生活をされていました。

そして、多くの赤ちゃんや妊娠中の方にお会いしました。
地震直後はいないと言われていたけれども、ようやく目が向けられるようになったと言うことでしょうか。

大船渡では、自らも被災されながらも、
子育て支援に走り回っているモーハウスユーザーの助産師の吉田さんとお会いしました。

もともとお産できる場が限られていた地域、
内陸部からもお産に来ていたけれど、その中核となる病院が被災してしまっていました。
今は復旧しているとのことですが、直接被災されなかった方々にも大きな影響があるのですね。

そこに支援物資として大量の粉ミルクが送られてきて、母乳育児だった人までミルクになってしまったこと、
そのミルクも賞味期限が切れてしまってきていること・・・
いろいろ問題がありそうです。

そして、あちこちで見かけたおばあちゃんに負ぶわれた赤ちゃん、
お母さんは産後すぐに働きに出て、おばあちゃんにミルクで育てられているのですね。
正直なところ、授乳服って知られていません。
必要とも思われていません。

でも、だからこそ母乳の大切さを、少しの間でも飲んで欲しいな、と思いました。

大船渡で活動している吉田さんに、皆さんからのused授乳服をお届けしたところ、
すぐになくなってしまったそうです。
使ってみて初めて良さをわかっていただけたのですね。

まだまだ地震からの復旧、復興には長い年月がかかります。
そして、おばあちゃんが子育てしている地域で、
お母さんがちょっとの間でも授乳する楽しみを感じるようになるまで、もっともっと長い年月がかかります。

そのためには、usud授乳服、まだまだ大量に必要です。

皆さん、お声掛けの上、ぜひこちらまでお送り下さい。
夏物、冬物、どちらでも、季節に合わせて現地へお届けします。
よろしくお願いいたします。

〒260-0831
千葉市中央区港町17-2
本千葉小児科内モーハウスサークル千葉
 ℡043-441-7852(自宅℡043-268-2268)
  9時~12時、2時~6時(金は3時~)
  日祝休診、木土午後休診
安田 泉 izmysd@gmail.com
# by mo-circle-chiba | 2011-07-11 00:00 | 現地


usedマタニティ・授乳服、お届けします。


by mo-circle-chiba

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